当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

雲の種類(10種雲形):Cloud type

10種雲形とは

世界気象機関では雲を10種類に分類しています。全ての雲は10種類のうちのどれかに分類することができます。この分は「10種雲形」と呼ばれています。それでは10種類の雲について紹介していきます。

名前よみ英語俗称(別名)雲の層の区分
巻雲けんうんCirrus:Ciすじぐも・しらすぐも上運雲(じょうそううん)

巻積雲  

けんせきうん

Cirrocumulus:Cc
うろこぐも・
さばぐも・いわしぐも

上運雲(じょうそううん)
巻層雲けんそううんCirrostratus:Csうすぐも上運雲(じょうそううん)
高積雲こうせきうんAltocumlus:Acひつじぐも中層雲(ちゅうそううん)
高層雲こうそううんAltostratus:Asおぼろぐも中層雲(ちゅうそううん)
乱層雲らんそううん Nimbostratus:Nsあまぐも中層雲(ちゅうそううん)
積雲せきうんCumulus:Cuわたぐも下層雲(かそううん)
層積雲そうせきうん    Stratocumulus:Scわたぐも下層雲(かそううん)
層雲そううんStratus:Stきりぐも下層雲(かそううん)
積乱雲せきらんうんCumulonimbus:Cbかみなりぐも・
にゅうどうぐも
下層雲(かそううん)

巻雲(けんうん) :別名「すじくも」

撮影 管理人

「巻」という字がつく雲は「巻雲」「巻積雲」「巻層雲」の3つに分けられています。

3つの種類のなかでも巻雲は高さが5000〜13000m程のもっとも高いところにあるくもです。高度が高いため雲は水滴ではなく氷(氷晶)でできています。「巻雲」は別名「すじくも・しらすぐも」と呼ばれることもあります。

巻雲は一般的にハケでさっとはいたような形をしているように見え、「すじくも」と呼ばれることもあります。春や秋にみることが多い雲ですが、空気が澄んだ晴れた日には季節や時間に関係なくみることができます。

高さ 上層雲・5000m〜15000m
種     毛状雲(もうじょううん) 鈎状雲(かぎじょううん) 塔状雲(とうじょううん) 
濃密雲(のうみつうん)房状雲(ふさじょううん) 
変種もつれ雲(もつれぐも) 二重雲(にじゅううん) 放射状雲(ほうしゃじょううん) 
肋骨雲(ろっこつうん)
副変種乳房雲(にゅうぼううん)

巻積雲(けんせきうん):別名「うろこぐも・さばぐも・いわしぐも」

(写真提供 pixabay)

小さなかたまり状になった雲がたくさん集まってできている雲です。空に白い小石を敷き詰めたように、もしくはバラまいたように見えます。まるで魚の鱗(うろこ)のように見えることから「うろこ雲」「いわし雲」や鯖(さば)の体の模様にも似ているので「さば雲」とも呼ばれることがあります。

形が崩れやすく不安定のため典型的な美しい形の巻積雲を見れる機会はそう多くはありません。巻積雲が厚くなり高積雲や高層雲になるような時は天気が崩れることが多いと言われています。

高さ上層雲・5000m〜15000m
層状雲(そうじょううん) 塔状雲(とうじょううん) 房状雲(ふさじょううん)
レンズ雲(れんずくも)
変種波状雲(はじょううん) 蜂の巣状雲(はちのすじょううん)
副変種乳房雲(にゅうぼうん) 尾流雲(びりゅううん)

巻層雲(けんそううん):別名「うすぐも・かすみぐも」

(写真提供 pixabay)

巻層雲は氷の結晶でできたベール状の雲です。空を広く覆う雲ですが、青空や星が透けて見えるくらい薄い雲です。太陽光が通りやすいので地面には影がしっかりできます。巻層雲は空の広範囲を覆うので形や輪郭がはっきりせずどこまでが雲なのか少しわかりにくい雲です。

たまに毛状や波状などの模様や輪郭がうっすら見えることもあります。天気が下り坂になるサインのハロ(太陽のまわりにぼんやり見えるリング状の部分)を伴うこともある雲なので、巻層雲が見える時には雨になる可能性が高くなります。

高さ上層雲・5000m〜15000m                          
毛状雲(もうじょううん) 霧状雲(きりじょううん)
変種二重雲(にじゅううん) 波状雲(はじょううん)
副変種なし

高積雲(こうせきうん):別名「まだらぐも・ひつじぐも・むらぐも」

写真提供 Pixaby)

高積雲は季節に関係なく1年を通じてよく見ることができる雲です。また雲形のバリエーションが豊富なのも高積雲の特徴の一つです。高積雲はほぼ水滴によって構成されていてひとつひとつの雲(雲片「うんぺん」)が大きく厚いため、雲の底の薄灰色のところに影(陰影)ができます。

高積雲が太陽や月の周辺にあるときには光にあたり、美しい姿をみることができます。たくさんの雲片が空いっぱいに広がっている光景が子羊の群れのようにも見えるので「ひつじぐも」の別名で呼ばれ親しまれている雲です。

高さ中層雲・2000m〜7000m                                       
層状雲(そうじょううん) 塔状雲(とうじょううん) 房状雲(ふさじょううん)
レンズ雲(れんずぐも)
変種半透明雲(はんとうめいうん) 不透明雲(ふとうめいうん) 隙間雲(すきまぐも)
二重雲(にじゅううん) 波状雲(はじょううん) 放射状雲(ほうしゃじょううん)
蜂の巣状雲(はちのすじょううん)
副変種乳房雲(にゅうぼううん)尾流雲(びりゅううん)

高層雲(こうそううん):別名「おぼろぐも」

撮影 管理人

高層雲は灰色を基調としたモヤっとした雲が空全体を広く覆った雲です。「高層」と名前がついていますが高度は中くらいのところにできます。色むらや模様もほとんどなく立体感のない状態です。高層雲は光をあまり通さずに太陽や月の位置がなんとなくわかる程度なので別名「おぼろぐも」と呼ばれています。

高さ中層雲・2000m〜7000m                                        
なし
変種半透明雲(はんとうめいうん) 不透明雲(ふとうめいうん) 二重雲(にじゅううん) 
波状雲(はじょううん) 放射状雲(ほうしゃじょううん)
副変種乳房雲(にゅうぼううん)尾流雲(びりゅううん)ちぎれ雲(ちぎれぐも) 降水雲(こうすいうん)

乱層雲(らんそううん):別名「あまぐも・ゆきぐも」

撮影 管理人

乱層雲は雨を降らせる雲の代表です。別名「あまぐも」と呼ばれています。数時間から数日しとしと雨を降らせます。雲は濃い灰色で雲の切れ間がほとんどなく、太陽の光も遮るので昼間でも薄暗くなります。低気圧や温暖前線の接近で湿った空気を作ります。気温が低いときには雪を降らせる雲です。雲の下はちぎれ雲が流れることでより重たい感じの空模様になることもあります。

高さ雲下は下層.雲頂は中層・2000m〜7000m以上
なし
変種なし
副変種降水雲(こうすいうん) 尾流雲(びりゅううん) ちぎれ雲(ちぎれぐも)

層積雲(そうせきうん):別名「くもりぐも・かさばりぐも・うねぐも」

写真提供 pixabay)

層積雲は季節を問わず1年間を通してよく見られる雲です。かたまり状の雲が集まり高度2000m以下の空を低く覆います。層積雲はいわゆる「くもり雲」の代表的な雲のひとつでもあります。形をどんどん変えていく雲なのバリエーションが多くバラエティーに富んでいます。

高さ下層雲:500m〜2000m
層状雲(そうじょううん) 塔状雲(とうじょううん) レンズ雲(れんずぐも)
変種半透明雲(はんとうめいうん) 不透明雲(ふとうめいうん) 二重雲(にじゅううん) 
波状雲(はじょううん) 放射状雲(ほうしゃじょううん)蜂の巣状雲(はちのすじょううん)
副変種乳房雲(にゅうぼううん)尾流雲(びりゅううん) 降水雲(こうすいうん)

層雲(そううん):別名「きりぐも」

撮影 管理人

10種の雲の種類の中で最も低い位置にできる雲です。山間部の山肌やビルの高いところにまとわりついて隠してしまうほどの低空にできる雲です。地表に接すると雲ではなく「霧」と呼ばれます。標高の低い場所だと層雲の中に入ってしまうと視界不良の原因になります。

標高の高いところままで行くと雲を突き抜けて眼下には「雲海」が広がる景色を見ることができます。層雲は高度が低いところにある雲なので地表の影響を受けやすいといった特徴があります。

高さ下層雲:地表付近~500mほど
霧状雲(きりじょううん) 断片雲(だんぺんうん)
変種不透明雲(ふとうめいうん)半透明雲(はんとうめいうん) 波状雲(はじょううん) 
副変種降水雲(こうすいうん)

積雲(せきうん):別名「わたぐも」

撮影 管理人

空に白くふわふわと浮かんでいて、「綿をちぎったような」もしくは「綿菓子」のような形をした雲です。通称「わたぐも」と呼ばれています。積雲は、雲というと真っ先にイメージする人が多いのではないかというくらい代表的な雲です。

雲の上部の方(雲頂)に向かってドーム状もしくはシュークリーム状にモコモコと発達していくのですが、雲の下部(雲底)は水平、直線状に高さがそろうのが特徴です。水滴の密度が濃いために陽の光を通しにくく、雲の下部には濃い灰色の陰影がはっきりと確認することができます。

夏の強い日射や上空の寒気などで上昇気流が起こると積雲は背の高い大きな雄大雲(積雲の一種)に成長します。雄大雲がさらに成長すると「積乱雲」に変化していきます。

高さ下層雲:100m~2000m
扁平雲(へんぺいうん) 並雲(なみぐも) 雄大雲(ゆうだいうん) 断片雲(だんぺんうん) 
変種放射状雲(ほうしゃじょううん)
副変種頭巾雲(ずきんぐも) ベール雲(べーるぐも) 尾流雲(びりゅううん) 降水雲(こうすいうん)
アーチ雲(あーちぐも) ちぎれ雲(ちぎれぐも) 漏斗雲(ろうとぐも)

積乱雲(せきらんうん):別名「かみなりぐも・にゅうどうぐも」

撮影 管理人

積乱雲は積雲と並んでもっとも知名度の高い雲ではないでしょうか。別名「入道雲」と呼ばれる積乱雲は背の高い巨大な壁のような雲です。

太陽光が暑い雲に遮られてしまうため、雲の下は暗くなります。また、夏の強烈な日射などの上昇気流の発生によって雲の下は雷を伴った激しい雨が降っています。1つの積乱雲の寿命は約1時間で、雨を降らす範囲は数十kmと言われています。

積乱雲は、短時間でピンポイントに集中的に激しく雨を降らせるといったような傾向があります。台風、集中豪雨、冬の日本海側の大雪などにはいずれも積乱雲が関係しているようです。

高さ対流雲:500m~13000m
無毛雲(むもううん) 多毛雲(たもううん)
変種なし
副変種かなとこ雲(かなとこぐも) 乳房雲(にゅうぼううん) ちぎれ雲(ちぎれぐも) 頭巾雲(ずきんぐも)
ベール雲(べーるぐも) 降水雲(こうすいうん) 尾流雲(びりゅううん) 漏斗雲(ろうとぐも)  
タイトルとURLをコピーしました